対象は、現在出版されているこちらの本8冊です!
※今回は簡易的に各本の特徴(他の本との差分)紹介ですが、別途また各本の要約を紹介予定です。
①「詳説 ビジネスと人権」
日本弁護士連合会国際人権問題委員会
・指導原則の3つの柱(国家の義務/企業の責任/救済へのアクセス)で解説
・企業の責任は、OECDガイダンスを解説する形式が取られており、こちらのガイダンスの解説本はこちらだけ
※本書の理解難易度は最も高
詳説 ビジネスと人権 | 日本弁護士連合会国際人権問題委員会, 日本弁護士連合会国際人権問題委員会 |本 | 通販 | Amazon
②「ビジネスと人権入門」
羽生田 慶介
・なぜ人権に取り組みのか?を説明(特に財務への負の影響試算は特徴的)
・実務としてリスクを把握し是正するまでの一連の流れを手を動かすレベルで人権コンサルが詳細に説明
・リスク対応に留まらず、人権観点の事業創出法を説明
すべての企業人のためのビジネスと人権入門 | 羽生田 慶介 |本 | 通販 | Amazon
③「人権尊重の経営 SDGs時代の新たなリスクへの対応」
櫻井洋介
・各人権課題に関する国際基準及び国内法令との違いの解説(特に網羅的な本)
・企業のベストプラクティスを人権方針、DD実施(課題特定、是正、モニタリング)、苦情処理窓口の観点でそれぞれ多くの事例で紹介
人権尊重の経営 SDGs時代の新たなリスクへの対応 | 櫻井洋介 |本 | 通販 | Amazon
④「人権デュー・ディリジェンスの実務」
大村 恵実 佐藤 暁子 高橋 大祐
・既存の他本の人権DDの形式的な流れの説明ではなく、DD実施時の留意点ベースでの解説(DD実施時に必ず出てくる論点を弁護士観点も入れて解説)
・近年顕在化している人権課題の解説(AI、紛争等)
人権デュー・ディリジェンスの実務 | 大村 恵実, 佐藤 暁子, 高橋 大祐 |本 | 通販 | Amazon
⑤「成功へと導くヒューマンライツ経営 人権リスク・マネジメントで勝ち抜く」
松田 純一 湊 信明
・指導原則の重要な箇所を企業法務弁護士が詳細に解説(ビジネスと人権の根本なのでここの解説の価値が非常に高く、指導原則の解説としては一番わかりやすい)
成功へと導くヒューマンライツ経営 人権リスク・マネジメントで勝ち抜く | 松田 純一, 湊 信明 |本 | 通販 | Amazon
⑥「新興国ビジネスと人権リスク―国連原則と事例から考える企業の社会的責任(CSR) 」
海野 みづえ
・業界別の人権課題、その業界の先進企業の取り組み、業界ごとのイニシアティブの紹介がされています。
(少し古い本ですが、イニシアティブも説明してい本はこちらだけ)
新興国ビジネスと人権リスク―国連原則と事例から考える企業の社会的責任(CSR) | 海野 みづえ |本 | 通販 | Amazon
⑦「ESG投資時代の持続可能な調達」
冨田秀実
・持続可能な調達に特化した解説本。サプライヤー管理手法、認証制度、サプライヤー管理の企業のベストプラクティスの紹介。(調達関連の話は他の本に含まれていません)
ESG投資時代の持続可能な調達 | 冨田秀実 |本 | 通販 | Amazon
⑧「小さな会社はSDGsより先に“人権問題”に取り組みなさい!」
ディーセントワーク推進協議会
・唯一中小企業を対象にしたビジネスと人権解説本
・基本的な情報(ビジネスと人権とは、法規制、DDの流れ)に新規性はないが、できる限り情報を最低限にした工夫が見られる
小さな会社はSDGsより先に“人権問題”に取り組みなさい!: 中小企業のための人権デュー・ディリジェンス入門 | ディーセントワーク推進協議会 |本 | 通販 | Amazon
◆読み手のレベル別オススメ本
a.「ビジネスと人権」を初めて学ぶ→②、⑤、⑥、⑧
b.「ビジネスと人権」をある程度は知っている→③、④
c.「ビジネスと人権」に結構詳しい→①
+α「持続可能な調達」について知りたい→⑦
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