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ドラマ「セクシー田中さん」の調査報告書から見えた契約と認識のズレ

2024年6月12日寄稿
5月末から、日本テレビと小学館による調査報告書が相次いで公表されました。
日本テレビ 調査報告書

https://www.ntv.co.jp/info/pressrelease/20240531.html

小学館 調査報告書
https://www.shogakukan.co.jp/news/476401

それぞれ90ページに及ぶ報告書の中で経緯についてのかなり詳細な調査結果とともに、分析や考察を経て、今後の提言がなされています。
作家と脚本家の関係性だけでなく、出版社と放送局との認識の乖離も大きく、現場が進行しながらの話し合いやすり合わせだけではそれらの認識を一致させていくのは困難であると感じられました。
その際に重要になってくるのが契約(や様々な条件を記載した文書)ですが、脚本が制作されていくのと同時並行で契約の締結も進められていたものの、放送終了まで締結には至らなかったようです。
作家として譲れない具体的な条件を文書化するということがこれまでは慣例とはなっていなかったようで、この点について各担当者がそれぞれのプロセスで躊躇があったことも記されています。
小学館は今後の作品の映像化についての指針を合わせて公表しており、正式な契約に至る前の段階で、作家の希望や条件を文書化していくという内容が書かれています。

https://doc.shogakukan.co.jp/20240603b.pdf

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この記事を書いた人

社会保険労務士。社会保険労務士法人法改正研究所代表社員。
社会保険手続業務、労務相談対応、給与計算業務など社労士業務全般を幅広く経験し、実務経験20年以上。
BHR社労士としては、ビジネスと人権という課題に対して、社労士がどこまで貢献できるか、その役割を模索中。
contact@kaiseilabo.or.jp

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